①シノの香りの話。(privatterに飛びます) 


本文

シノの香りの話をほわっとした台詞のみの文章で書いてます()
うちの子しか出てきません((

シノの香りの話。


※シノが3番目に楽団に入った設定です※

なのでうちの子しかいません()


アルフォンス→🧡

ルイス→💚

シノ→❤️



🧡「そういえば、シノが欠点だと言っていた、喋ったら匂いがするってどういう事なんだい?」



❤️「ひぇっ!!??えっと…」


💚「僕!知ってるよ!昨日シノとお話したんだ!」



💚「コロコロ匂いが変わっちゃうんだ、お腹が空いちゃう匂いがするんだよ!クッキーとかチョコレートとか…」 


🧡「クッキーとかチョコレート…?」


💚「シノってば、小さな女の子みたいにスカートの裾ぎゅって握って可愛いんだよ!ふふ」


❤️「ルイス…!私小さい女の子じゃないよ…!!」


💚「ほらまた、チョコレートの匂い!シノ照れてるんだ!」


🧡「ほんとだ、チョコレート…少し2人で走りすぎていて理解が追いつかないんだけれど、喋っている時の感情で香りが変わる、って事だね?」


❤️「、はい…ッ」


🧡「どんな時にどんな香りがするんだい?」 


💚「シノはね!!シノが楽しいなって思ってる時は焼きたてのクッキーのいい匂いがするよ!それから今みたいに照れたり恥ずかしい時にはチョコレートの匂いがする!」


💚「あと、対人恐怖症になった理由を僕に話してくれた時、鼻がツンってする、柚に似てる匂いがした」


🧡「夜に僕が寝ている間に君達は随分と仲が良くなったみたいだね…。今度は僕も仲間に入れようね」


🧡「んんっ、えっとそれで…楽しい時はクッキー…恥ずかしい時はチョコ…それから…対人恐怖症になった理由を話してくれた時…って事は」



❤️「悲しい気持ちで話している時は…マリーゴールドの香りがします。」



🧡「そうか…この3つ以外には?」


❤️「わからないんです、私は自分の気持ち、この3つくらいしかわからなくて…」


💚「探せばいいんだよ!これからまだまだ沢山の楽団員を探して、仲間にして、皆で楽しく演奏して、色んな感情を探すんだ!」


❤️「見つかるかな、ルイス」


💚「きっと見つかるよ、今度はどんな香りがするかな?」


🧡「焼きたてのパンの香りとかじゃないかい?」


💚「もしかしたら干したあとのシーツの匂いかも!太陽の匂い!」


❤️「、ふふ…っ」


💚「あ、」


💚🧡「クッキーの香り、!」


🧡「ほら、この子といたら元気が出るだろう?小さな子供って不思議だよね」


💚「小さな子供って言わないでよ!!」


❤️「ふふ、…ッ」


🧡「こうやって君の素敵な個性を、探して、伸ばしていこう。それじゃあ夜も明けた事だ」


💚「風が吹いてきたよ!!アルフォンスさん!」


🧡「では、素敵な仲間、それから君の感情探しに…!出航しよう!」


②ガリア・ジーレインの独白(元ツイに飛びます)


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ガリア・ジーレインの独白


「ん?俺について知りたいってか?あー、聞いてもいいが…本当に何も覚えてないぞ?」


「あ?それでもいいって?物好きも居るもんだな!」


「俺は…そうだなぁ、一日経つと生きるために必要な事以外はなんでも忘れる!寝ていなくてもつい一秒前まで覚えていても二十四時間

で必ず忘れる。まあ、それで別に困るわけでも無いし…必要な事は日記を付けてるんだ、必要じゃない事も書いてるがな!なんなら読むか?あっ、待て、誰だお前?」


 すっ、と差し出された日記には何を食べたとか何をしたとか、どんな所に行ったか等他愛もない事が書かれていた。その他にも名前や年齢、性別なども。


「フルート?なぁんか吹けるんだよな、アレ。一度聴いた曲ならいつでも吹けるぞ!なんでだろうなあ?アレだけは忘れないんだ。」


「偶に、本当に偶にだがこの体が俺のものじゃあ無いんじゃないかって感じる時があるんだ。他の誰かが居たような…ああ大丈夫、大丈夫だ。俺は俺、それ以外の何ものでもないに決まってんだろ?まあ…俺から話せるのはこれぐらいだな。なんかきっかけがあれば昔の事も思い出せんのかも知れないけど…今日はこれで勘弁してくれ。ん、楽団?ああ、俺が所属してるらしいな。良い奴ばっかりだぜ、最高だ!じゃあな、あんたも元気でやるんだぞ。」


③シルキィへの質問の記録(元ツイへ飛びます)


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シルキィへの質問の記録


「あ、えと…僕の、欠点について…ですね。あの、す、すみません…筆談でも、いいですか?話すのは、えと、苦手で…」(以下『』は筆談での内容)


『すみません、ありがとうございます。僕は悲しい時とか、怒った時とか、そんな時に髪のどこかが色が変わってしまうんです。

悲しい時は青色、怒った時は黒くなります。とは言っても、今はあまり悲しいとかそういう感情がないので、多分本当なら怒ってる時とか、本当なら悲しい時とかに色が変わるんだと思います。1回染まったらそのままです。全部染ったらどうなるのか、少し怖いです…興味もありますけど』

『何故感情がないのか、ですか?それは僕にもわからないんです。楽しいとかは普通に感じますよ。人生、楽しめればいいと思うので問題は無いです。』


『話す事は苦手です。物心ついた時には既に。文章はかけるのに、喉が上手く動かなくて…最初は凄く戸惑ったし、辛かったです。

でも、もう慣れてしまいました。いつまでも閉じこもってもいられませんから。』


 差し出されたメモに書かれている文字は丁寧で、丸みのある彼女らしい文字だった。


「ごめんなさい、長く、なりました。…あっ、名前は、好きに、呼んでほしいな。僕が、勝手に名乗ってるだけ、だから…」


④ノアの独白(元ツイへ飛びます。)


本文(画像となっています。)


レドとアルのお話。(privatterに飛びます)


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勝手に!!!キャラ借りた上に捏造過去!!!!
めっちゃ腐っぽいけど全く腐じゃないです!!!
でも!!アルレド推せよお前ら!!!
そしてまた煙草((

「なんで花が咲くのか、かい?」

「あぁ、お前ってなんかよく分からねぇからな、アル。」

「そうかなぁ。それから、なんで花が咲くようになったかは僕にも分からないよ。物心ついた頃には僕の周りは花でいっぱいだったからね。」

「思えばお前の幼少期の話なんて1度も聞いたことがなかったな…楽団の奴らも寝てるんだから、話しながら一服付き合えよ。」

「構わないけれど、僕の話なんか聞いても楽しくないよ?」

レドロフは船の縁にひょいと座ってから背後に広がる海をちらりと見やって「良いんだよ、別に」と言った。

「そっか。それじゃあ付き合おう、火、貰っていいかい?」

アルフォンスが煙草を咥えレドロフの方へ向くと、レドロフは自分が咥えた煙草の先を押し付け軽く息を送った。

「母親と父親は僕の事をとても嫌っていたよ。それはそれは気味の悪い子供だと言ってね。」

アルフォンスはふっと煙の混ざった白い息を吐いて話を続ける。

「僕は自分が笑ったり泣いたりする度に咲いてくれる綺麗な花が大好きだし、両親の事も好きだった。」

「好きって絶望だって、聞いた事あったけど、本当の事なんだね。」

アルフォンスは悲しそうに笑った後、また煙の混ざった溜息を吐き、煙草を口元に寄せてから、また話を始めた。

「小さなうちから親の元を離れて、僕は行くあてもなくて、街をふらふら彷徨いて。」

「体を売ってお金をもらって生活してた時期もあったな。」

「そんな生活を続けて13歳になった時、綺麗な目をした僕よりひとつ上の男の子が、こう言ったんだよ。」

「体を売ってお金をもらっている、何もかもが汚い僕に、『綺麗な目と髪をしているんだね』って。」

「とても純真で、丁寧で、素敵な人だった。」

「名前を聞いたのに、誰だか思い出せないんだよ。」

「今まで褒められた事なんか無かったから、舞い上がってしまってね。褒められた自分の髪を切るのはなんだか勿体なくなって。それからずっと伸ばしてる。」

アルフォンスは少し嬉しそうに、過去を懐かしむように笑ってから自分の手首に煙草を押し付け火を消した。

「僕もあまり覚えていないよ、過去の事なんて。生きることに必死だったんだ。」

「嬉しかったなぁ、初めて自分の容姿を褒められたよ。」

「誰だったんだろうなぁ…叶うのなら、もう一度会って…お礼を言いたいなぁ。」

アルフォンスはもう一度寂しそうに笑って、それから溜息をついて、
「さぁ、夜の海は冷える。もう部屋に戻ろうレド。風邪を引いてしまうよ。」


アルフォンスが笑いながら明かりの消えた夜の室内に戻ろうとした時、レドが真っ暗な海に向かって呟く。

「お前は今も変わらず綺麗な髪と目をしてるよ、アル…。」

レドロフは自分があの日眠りにつかなかった事を後悔するような、感謝するようなモヤモヤとした気持ちのままアルフォンスに続いた。




レドが寝たら「その日の記憶が」抜け落ちるって設定の理解で正しかったら話が合うはず…()
その日寝なかったから覚えてるみたいなイメージ…
アルにとっては昔の記憶って鳴っててそれがレドだった事を覚えてない…みたいな…


小鳥遊 狐青について。(privatterへ飛びます)


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青しか見えないのかい?」

冷たく、なんだか寂しさを感じるような潮風を2人は感じていた。

今は早朝。船の甲板、1人縁に腕をかけ海を眺めていた少年の姿に、アルフォンスはすぐに気づいた。

「えぇ。海だけは、綺麗に見えるんです。周りに色が無いから、その分更に海が綺麗に見える気がして。」

「実際、他の色が見えないから、もしかしたら周りに色がある方が綺麗かもですね。」

彼は笑いながらそう言って、悲しそうに一瞬目を伏せた。

「日本人なんだろう?上手に英語を話すんだね。」 

「出来損ないで、目も色を見せてくれないけれど、頭だけは良くて。」

アルフォンスは興味深そうに相槌をうった。
彼は縁に飛び乗って外側に体を向けて座った。

「どの位、普通と変わってくるんだい?」

「アインシュタインのほぼ倍くらいです。」
「神様は…わざと辛い思いをするように、僕にこの頭を、感性をプレゼントしたんでしょうね。」

彼はもう1度目を伏せる。 
びゅうっ、と音を立てて強い風が2人の髪を揺らした。

狐青はもう一度アルフォンスの方を向き直して、また1つ、2つ、言葉を重ねた。

「色っ、てどんな物なんですか?」
「赤はどんな色?緑はどんな色?朱色はどんな色?、叶うのなら、1度だけでも、僕の目が治って…この目で沢山の色を見ることが出来たら、幸せだろうなぁ…。」

「神様は僕に試練をくれたんです。きっと。母親からの遺伝で木化病を患って、生まれつきの色盲で、頬や腕や首は鱗みたいな樹皮が包んでいて…」

「こんなに、気持ちの悪い体じゃなければ…友達とか、大事な人とか…出来てたのかな。」

「お父さんの顔も見た事がない、更にいえばお母さんの顔も知らないんです。お母さんの、本当の、樹皮に包まれてない…本当の顔。」

「お母さんはもう木化が進んでいて、今どうなっているかも、わからないんです…。」
「お父さん…父親は、僕が産まれる前、腕や首元が樹皮で包まれてしまったお母さんをひどく気味悪がって、お母さんを置いて何処かへ行ってしまった、と聞きました。」

アルフォンスはひどく動揺していた。
まだ15歳、最年少でなくても、まだまだ親に甘える年齢の彼は、周りより発達した脳で、周りとは違う感性で。
幼い頃から甘える人を失って、ずっと孤独でいたのだ。
「突き放される」のではなく「居なくなる」形で。

「あぁ、僕が…僕が…普通の目をしていて、頭も良くなくて、周りと同じ普通の子だったら…こんな思いはしなかったんだろうな…」

ぽたぽたと雫が落ちて、じわり彼の膝を濡らした。

「ぁあ、恥ずかしいなぁ…泣いたのなんて幼い頃以来…」

アルフォンスは『それは嘘だ』と、すぐにわかった。
彼は僕達の知らない所できっと何度も母親の恋しさに、自分がどんどん蝕まれていく木化の恐怖に泣いている。 
彼はきっと知らないのだろう。
頭のいい人の方が悪い人より多く泣く事を。

「泣くことは恥ずかしくないんだよ。辛いと思えるのも、悲しくて泣けるのも、君が周りと同じ、感情を持った人間だからだ。」

「そう、かなぁ…ッ僕…ぼく…」

彼は声をあげて泣いた。
きっと、声をあげて泣くのは本当に久しぶりのことだ。
今まで何度も彼は声を殺してバレないように泣いてきたのだろう。

アルフォンスは両腕を広げて、彼においで、と合図した。


「しーっ、バレちゃうよ!」
「バレねぇバレねぇ。」
「ご飯出来てるよって今言うべきじゃないよう…っ」
「そんな事よりアタシのプリン食べたの誰よ!」
「ロゼッタさんそれ今じゃなきゃダメ?」


「っふふ、バレてるよ。ルイス、レドロフさん、シノ、ロゼッタ。早起きなんだね。」

彼は、狐青は笑いながら、甲板の見える窓から心配そうにコソコソ覗く4人にそう言った。

アルフォンスは溜息をついて、「もう少し泣かせてやればよかったのに」と笑った。

「またの機会に、」
と狐青は冗談っぽく笑って4人の待つキッチンへ向かった。

アルフォンスはその場に残って、海を見ていた。

「アル、飯冷めちまうぞ。」
声をかけてきたレドロフにアルフォンスは1度ふっと笑って、「そうだね、朝ごはんにしようか」と返す。

いつの間にか日は登っていて、青黒い色をしていた海は水面の光るキラキラとしたライトブルーに輝いていた。





誰が主役かわからない話ですね。
一応狐青君が主役です。()